Chapter12

アフリカの魅力-子供たち

アフリカの魅力-子供たち

AFRICAN JAG PROJECT何故、これほどまでにアフリカ大陸に行き続けているのか? 行けば行くほど色々なことが見えてきて、うんざりする事もしょっちゅう。それでも私はアフリカに行き続ける。そんな訳で・・・私が感じるアフリカの魅力を書いてみようと思う。その第一弾は、やっぱり子供達の笑顔・・・かなアフリカの魅力は何と言ってもそこに生きる人達。ツアーとかでは中々触れることの出来ない一般の人たちの生活の中にそれは存在している。特に子供達の笑顔は格別!!どんなに貧しい村でも子供達は、満面の笑みを投げかけてくれる。ともかく人懐っこくて、警戒心のかけらも無い。それだけ日常に危険が無いってことなのだろう。車で通れば、大きく手を振って「ハロー、ハロー!!」と声をかけてくれる。村を歩けば、最初はチョットはにかみながら近付いてきてそっと私の手を握る。他の子が空いているほうの手を握る。しかし、また他の子が私の手を握ろうとすると喧嘩が始まる。結局、大きい子が人差し指と中指、小さい子がお姉さん指と小指を握り、決着。男の子はともかく元気だ。サッカーやカンフーが大好きで特にカンフーは、最近ブームになっているDVD小屋に毎日通って技を研究している。 このDVD小屋、誰が考えたのかあちこちで大盛況。マラウイでは、一人5MKWで観る事が出来る。
AFRICAN JAG PROJECT
AFRICAN JAG PROJECT
AFRICAN JAG PROJECT
AFRICAN JAG PROJECT
子供達も家の手伝いをしたり、ペットボトルを回収してそれをお金に換えてDVD小屋に通っている。上映されているのは、主にカンフー映画。だから子供達は、ブルース・リーやジャッキー・チェン、ジェット・リーをよく知っていて、技を掛け合っている。元々、身体能力の高いアフリカの子供達の動きは敏速で見よう見まねとは決して思えない・・・強い!!多分、あの子達が本格的に鍛えたら勝てないだろうなぁ・・・と思ってしまう。女の子は、縄跳びやダンスが大好き。でも基本的に女の子は、家の手伝いをしなくてはならないのであまり遊ぶことが出来ない。
AFRICAN JAG PROJECTアフリカに行くといつも思うことだけど、マラウイに限ったことではなく、女性が置かれている状況はあまりに酷い。それは、すでに子供の頃から始まっているのかもしれない。近い将来、女の子が平等に上の学校に行かれる日が来るといいなぁ・・と心から思う。アフリカの子供達は、たくましい。生きていく事を知っている。生き抜く事を知っている。今日を生きることが明日に繋がる事を知っている。 だからどんなに過酷な状況でも弱音を吐かない。そしてどんなに辛くったって彼らには、笑顔がある。その笑顔は、最貧困層に生きる大人たちにも元気を与えている。もし、子供達の笑顔がなくなってしまったら絶望しかなくなってしまう。先進国の大半の子供達は、御飯を食べることに困りはしない。学校にも行かれる。洋服だって沢山持っている。泥水なんて飲まなくてすむ。病気になれば病院に連れて行ってもらえる。それが当前だと思っている。 アフリカの子供達には考えられないことだ。でも、日本の子供達には、アフリカの子供達のような満面の笑みは見られない。大人の顔色を伺い、いつも周りと自分を比べている。上手くいかないと人のせいにして・・・何かが違っている。どんなに小さなことでも幸せを感じられるアフリカの子供達。子供達の心からの笑顔が一番のエネルギーだって私達もそろそろ気づかなくてはいけない。その為には、何をするべきなんだろう。どういう風に子供達と時間を共有すればいいのだろう。・・・どちらにしても物を与えることでは無いってことだけは確かだ。
African JAG Project/ 浅野典子

※このWEBサイトに記載されている記事及び写真の無断転載/起用は、固くお断りいたします。

ページのトップに戻る